鬼・武の里の感想ブログ

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世界の終わりに柴犬と1~4巻 感想

 現在4巻まで出ている「世界の終わりに柴犬と」の感想です。

 「世界の終わりに柴犬と」は、文明が崩壊した世界を女子高生と犬の日々を描いている物語で、犬であるハルさんは哲学的な発言などが多くて、女子高生であるご主人はマイペース気味なのでツッコミを入れたりする会話を楽しみます。文明が崩壊して人類はいないが、人類以外は存在しており犬などの動物や宇宙人、人外などが存在している。ほんわかな雰囲気の4コマ漫画である。

 

 

 1巻の感想

 哲学的なことを言ったりする話が多かったり、宇宙人や動物が普通に出てきてご主人と喋ったりしているのが面白い。この世界の作品の空気感をこの時点で表現している。犬の恋愛やツンデレなども理屈で語ったりしてるのも面白い。人魚の寿命が長いことによる話が一番好きです。

 描き下ろしの”10年後の君と”という別世界での出来事ですが、本編と比べると少し暗めの物語だからこそ本編の明るさなどが分かり非常に好きです。

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 2巻の感想

 より、キャラが多く出てきました。それでも前回と同様に日常を描き続けていく感じが非常に面白い。来訪神もこの世界ならではの話で好きですがハルさんは知らなかったのか?と疑問もあり。20話で価値観の違いを表現した話も好きです。

 描き下ろしの"ガラスケースの中の君と"が1巻と違い出会いになりますが、タイムリープとしています。これも1巻と同じで暗めの話ですが飼い主と犬の話になっておりテーマも一貫して好きです。

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 3巻の感想

 個人的に好きな話は、”ホラー映画のような夜”でひたすらテンポが良く進み勢いのみで進んでいくのが好きです。今回も非現実的な要素が多くあり、それによる話づくりもとても面白い。

 描き下ろしの”夏の終わりで待つ君と”が今までの中で一番暗い話で、人と犬の関係性を上手く描いており今までの描き下ろしとも違うパラレルでも無いのが余計に心に来ました。過去の描写もありどのような感じだったのかが分かり最後のオチも好きです。

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 4巻の感想

 今回は日本の様々な場所をめぐる話。北海道、青森、秋田など都道府県が出てきて話もその都道府県にちなんだ話になっています。例えば、北海道ならばコロポックル、青森ならばあおもり犬、秋田ならなまはげ。今まで以上に話の幅も広がっています。それぞれの間に挟まる絵も都道府県にちなんだ絵で素敵です。個人的には岩手の話が好きでこの1人と1匹はこんな感じだろうなぁという空気感。

 描き下ろしの”ラブレター”は、今までのように少し暗めの話ではありますが未来への希望があふれた話でもあるように感じました。ハルさんからのご主人への想いが分かる素敵な話です。

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