鬼・武の里の感想ブログ

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かわいそ笑 感想

 梨著であるかわいそ笑を読みました。

 

 様々な話数で分かれていますが、1話に1つの話がという感じでもなく様々な資料が出てきたり話が複雑になったり、そして”オチ”が無かったりしてひたすら語られることが多い。それを読みながらどういうことだ?と思いながら読み進めていくと。

 という感じで、それぞれが点となりしかも一つの話の中に明らかにおかしな点があったりどんどん物語が明確になっていきます。そして、これの大きな特徴としてはネット怪談であるので結構ネット系の用語が多く出てきて少しの説明はありましたが古いのもあるのでそこら辺は好みが分かれるかも。個人的には、本当にあった感がより強くなるので好きです。この恐怖は恐ろしい。個人的には、一気に読むか、話毎に分けて考えながら読むのがおススメ。ここからネタバレありで書きます。

 ネタバレありで書いていきますが、自分たちも加害者になってしまい呪いに加担してしうという。この構成に恐怖を抱き、説明口調で喋りだしてからのネタばらし。薄々気付きついた所もあったがもう元には戻れないところまで読者達もいってしまった。まんまと嵌められた。そして、振り返ったときにおかしな点とかの意味が理解していきます。四十代前半くらいの女性による話と実際の資料が織り交じっていることに。そして無意識に自分たちは行ってしまったと。鈴に対して。

 あとがきに代えての一言。カバー裏にある仕掛け。本当に、